6.トレーニング開始 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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2014年7月の心臓手術以来運動をしないまま過ごしているので、体の特に筋力の衰えを感じる。 特に人間は何もしないと筋肉の減り方は激しい。でも老年になっても筋肉を鍛えれば増えてくると言われる。 この前の「カテーテル検査」では、そのバイパスの2か所はよい状態であることが確認できている。 所が、バイパスの他の血管の所にはコレステロールが溜まったり、太い所や狭い所があり、血管がでこぼこになっているようだ。 このように動脈硬化がある。いわば隠れ狭心症で、油断できない。 これでは安心して趣味の山登りにもチャレンジできない。筋力つくりと心肺機能強化を図り、血管のコレストロールをきれいにするために札幌市のトレーニングジム「健康つくりセンター」でトレーニングに励むことにした。 丁度グッドタイミングで、NHK健康番組「がってん」では、「STOP突然死!強い心臓をめざせSP」をテーマにした内容の放送があった。 心臓病患者は、従来では日常生活は静養第一が大事にされてきたが、最近の医学では適度な運動が心臓を強くすることが言われている。 日常生活で心臓の機能を高める身安として、”心拍数110”を守りながら息を少し上がる程度の強さで早歩きや自転車漕ぎを行う。 それに加え少し強めの筋力トレーニングを行うとさらに効果が上がる。 |
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トレーニングの前にその1(病院でのリハビリにて) 「健康つくりセンター」でトレーニングを始める前に、病院での心臓リハビリを2016年12月の約1ケ月間に6回行った。 ここでは理学療法士の指導の下で自転車漕ぎを30分と脚の筋力トレーニングをマシーンで行った その結果の「心肺機能負荷試験CPX」による運動耐容能評価は 手術後の2015年1月7日測定 3.43METs ⇒ 「CPX報告書15年1月7日」 今回リハビリ前の2016年12月2日測定 5.25METs ⇒ 「CPX報告書16年12月2日」 リハビリを終えた段階の2016年12月29日 6.09METs ⇒ 「CPX報告書16年12月29日」 と明らかに改善されてきている。 運動耐容能6METs以上の労作・活動は息切れや疲労の原因となり、自覚した時には一休みが必要となる。 心疾患は労作時に症状が現れることが多い。このため運動耐容能評価は循環器疾患を管理する上で重要な検査です。 ■METs(メッツ)とは Metabolic equivalentsの略 活動・運動を行ったときに安静状態の何倍の代謝(カロリー消費)をしているかを運動強度として表している。 例えば、「歩く」「近所での散歩」などは2.5METsで、これは安静時の2.5倍の代謝(カロリー消費)となる。 ★日常生活に必要な酸素摂取量(METs表)
メッツ×運動時間=エクササイズ となる つまり、3メッツの運動を2時間行うと、6エクササイズ ●簡単な消費カロリー計算 メッツ×体重㎏×1.05=消費カロリー㎉ 体重60㎏の人が3時間の山登りを行うと 8.0×60×1.05=504㎉を消費したことになる。 この数字は活動した時間に消費した全部のカロリー すなわち 安静時の消費カロリー+活動によって増えた消費カロリ となる。 純粋に運動によって増加したカロリーは、安静時の 消費カロリー(1メッツ分63㎉)を引いた441㎉ 「心肺機能負荷試験CPX」とは 目的:心電図、血圧、呼吸中の酸素、二酸化炭素の濃度を計測しながら運動(自転車こぎ)を行う。 心臓だけでなく、肺や運動に使われる筋肉の状態などを総合的に見て運動耐容態(体力)を評価する検査です。 適度の運動の持続は肥満などの生活習慣病の予防ができ、また、末梢神経がよくなり心臓の負担が軽減される。 しかし、実際どの程度の運動をすればよいのか、という点においては現時点での体力評価をし、心臓に負担がなく 安全に行える運動量の具体的な指導(運動処方)を提示することにある。 実際の試験方法 ①安静な状態で、心電図・血圧を記録後自転車にまたがって、マスクを顔にしっかりと装着する。 ②最初の2分間は漕がずにそのまま座っている。次の2分間はウォーミングアップでペダルを軽い状態で1分間に50~60 rpmのまま漕いでいく。 ③2分経過すると徐々にペダルが重くなるが、速度は変わらず漕いでいく。心電図や血圧に大きな変化がない限り漕げな くなるまでがんばって漕いでいく。どこまで頑張れたかが重要な指標となる。 ④終了の合図でペダルが軽くなるが、そのまま自分のペースでゆっくり足を漕ぎ続けていく。(クールダウン) ⑤運動後も約4分間は呼吸中のガス濃度を測定し続ける。脈拍・血圧・呼吸が落ち着いたら検査終了となる。 検査で分かること どのくらい体力(運動耐容能)があるかは、嫌気代謝閾値ATがわかる。 ・AT(anaerobic threshold)とは 人間は酸素を吸って二酸化炭素を吐くという呼吸をしている。軽い運動の場合は取り込んだ酸素の量と吐き出した 二酸化炭素の量は同じ割合になる。これを有酸素運動といい、酸素が十分に取り込む心臓に負担のかからない運動です。 しかし、運動量が増加すると筋肉に乳酸が溜まりはじめ、その乳酸を減らそうとするための代謝が加わり、二酸化炭素 の吐き出す量が増えてくる。これを無酸素運動といい、酸素が不足した心臓に負担がかかる運動です。 ATというのは、この有酸素運動と無酸素運動との切り替えの点です。 運動能力の高い人は、よりきつい運動でATをむかえる。 トレーニングをする運動量は、きつすぎても体に負担となり、逆に軽すぎても効果は期待できない。 すなわち、ATは心臓に負担無く、さらに効率よくトレーニングできる運動量といえる。 検査後データを解析し、ATがどのくらいか、最大どこまで頑張れたか、そして実際のトレーニング方法を指導する。 トレーニングの前にその2(健康つくりセンターにて) 「中央健康つくりセンター」では、大野病院病院の循環器内科医師からリハビリ結果資料と共に診断結果を受けて、健康増進、身体 改善のためのトレーニングとして、運動負荷試験や体力テストを行った。 この資料に基づき、「健康増進プログラム」が策定された。 この「健康増進プログラム」から、健康運動指導士から具体的なトレーニングメニューが作られ、早速マシーンの操作などを教わった。 |
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いよいよトレーニングの開始 「中央健康つくりセンター」で健康増進プログラム策定後しばらくここでトレーニングを励んだ。 やってみて、このジムにはウォーキングする所がなく、また交通費もかかるので、自宅からも近い「西健康つくりセンター」に 変更した。 ここでは「中央健康つくりセンター」とマシーンが異なるので、改めてトレーニングメニューが作られた。 これからはこのトレーニングジムで、毎週2日通い体つくりを励んでいく。 |
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