5-カテーテル検査入院
                          検査入院:2016年11月30日~12月3日

登山者外来の検査結果
 ①「造影X線検査」から、2年前の冠動脈バイパス手術2か所は、いい状態で良好に経緯している。が、その内1本にバイパスの関係の
   ない箇所に血管の狭い所があり、新たな動脈硬化が進む恐れがある。この狭い部位に問題ないかの検査が必要となる。

 ②「負荷心筋シンチ検査」から、心筋細胞の状態を、運動した時に映像では薄くなっている、すなわち血液の流れが悪く酸素が行き
   渡っていないことが分かった。このことは狭心症が始まっているサインを示している
。この程度なら薬で様子をみるか、血管内を
   ステントで広げて治療するかの見極めを行うことが必要となる

このように血管の狭い箇所の詳しい検査として「カテーテル検査」を行い、見極めの最終診断や確定診断とする。

▲TOPへ戻る

「カテーテル検査」の結果
 ①2年前に手術する前に撮ったカテーテル検査の映像と同じで、血管の様子はそんなに変わらないが動脈硬化はあるので注意は必要
    手術したバイパスの2か所とも進行していない。

 ②弁膜症は動脈硬化の病気が絡んでくる。血管は加齢と共に動脈硬化になり易い。コレストロールが溜まったり
  カルシュウムが付いたり、太くなったり狭くなったり、デコボコといろいろある。今回の検査では血管はデコボコになっている

 ③この動脈硬化をこれ以上悪くならない用心を今後も進めなければいけません。2年前のバイパスした時の血管も念のため映した。
  心臓にちゃんとつながっており問題はない。特に心臓機能の不具合は見当たらない

 ④リハビリでの運動を、最初は50%位、年明けには80%位にそのあと慣らし運転で全力運動に高める。
  それを見越すためにリハリビ外来でどれ位体を動かしても大丈夫か見極める。それにバランスのある食事に気を付ける。

3泊4日間の検査入院状況

●検査前日(11/30)
 ・体調管理のため「テレストリー式心電送信機」を胸に取り付け首からぶら下げ、夜中も付ける。
  これで血圧等をスタッフステーションで管理している。
 ・手術の時に造影剤を注入するための管を入れた。さらに造影剤の腎臓負担を和らげるための「生理食塩水」500ccの
  点滴を行った。

●検査当日(12/1)
 ・検査前にさらに「生理食塩水」500ccの追加を行った。朝食はなし。
 ・10時30分、ストレッチャに載せられ、手術室にはいる。医師はじめスタッフが8人ほど準備に忙しく立ち回っていた。
 ・齊藤先生から真上を見て動かないようにしてと言われた。部分麻酔を行った後、右股から栓にパイプを心臓まで通していた。
  最初はチクリ程度の痛みで、あとは痛みの感じはなかった。このあと先生の話は聞くことだできた。
  造影剤を注入したときは、首筋当たりや右胸あたりに熱さを感じたが正常の様子のこと。
  時々画像を撮っていた。11時過ぎの約30分で検査を終えた。血止めで右股傷口を手でしっかり5分ほど押さえられていた。
 ・このあとバンドでしっかり固定された。部屋に戻り、動くと出血の恐れがあるので約3時間はベッドで動かないようにして休んだ。
  痛みは感じなかったが動きが取れない。我慢できず尿瓶で処理した。ホッとした。
 ・予定通り3時間後の2時半頃に遅めの昼食を摂ることが出来た。
 ・齊藤先生から結果の話があった。画像を見ながらの説明で、心配されていた血管の狭い所は見られなかった。
  心筋梗塞の要素はあり、今後は心臓リハを行う。
 (今までの「造影X線検査」「負荷心筋シンチ検査」で指摘された”血管に狭い所が見られる”の関連について、質問したが
  今回の「カテーテル検査」が最終判断と言われたが、どうも合点がいかない)
 ・このあと、「心電図検査」を行った。

●検査翌日(12/2)
 ・胸に取り付けていた「テレストリー式心電送信機」をやっと外され、これで体には何もなくなり楽になった。
 ・9時過ぎに早速リハビリテーション室に行った。最初はリハリビの質と量を見るため、自転車漕ぎで口にマスクをはめ
  自転車のこぐ程度を軽めから強めまで血圧や心拍数を見ながら行った。
  午後2時半からはそれ基づいた方法でリハビリを行った。20分の自転車漕ぎで少し汗をかき、気持ちはよかった.
 ・右股の傷口も順調に良くなっており、しっかり貼っていたテープも外された。

●検査結果 ~ 循環器内科齊藤医師より検査結果をモニタの画像を示しながら、説明された。
 ・右股根元に入れた管から麻酔注射を行った。
 ・背骨の左横背中に大動脈が走っていて、その中を下から上に向かって管を進めると首の所で大動脈の前側に反転する。
 ・心臓の根っこの所には、2年前の弁置換手術の時の生体弁が見られる。その上に動脈の入り口があり、そこに管を入れて
  造影剤を出すと血管が見える
 ・幸いに2年前に手術する前に撮ったカテーテル検査の映像と同様で、血管の様子はそんなに変わらないが、動脈硬化はある
  ので注意は必要。手術したバイパスの2か所とも進行していない。
 ・弁膜症は動脈硬化の病気が絡んでくる。血管は加齢と共に動脈硬化になり易い。コレストロールが溜まったり
  カルシュウムが付いたり、太くなったり狭くなったり、デコボコといろいろある。今回の検査では血管はデコボコになっている。
 ・この動脈硬化をこれ以上悪くならない用心を今後も進めなければいけません。2年前のバイパスした時の血管も念のため映した。
  心臓にちゃんとつながっており問題はない。特に心臓機能の不具合は見当たらない。
 ・気持ちの問題も、心臓にも神経が行っているので関係していることもある。
 ・動脈硬化の原因には、肥満が長く続くと血圧、コレストロール、糖尿が悪くなる。運動不足、野菜不足、塩分摂り過ぎ、
  油っこい食べ物 の摂り過ぎが重なるとが進むと途端に動脈硬化が進みやすくなる。喫煙は最も危険状態になる。
 ・これらの対策と共に、運動を、最初は50%位、年明けには80%位にそのあと慣らし運転で全力運動に高める。
  それを見越すためにリハビリ外来でどれ位体を動かしても大丈夫か見極める。それにバランスのある食事を行う。
 
  リハビリは週に2~3回で12月から始める。大体1ケ月を目途として、その後は市の健康つくりセンターでトレーニングを開始する