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1.検査入院


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6/24(火)の健康診断
   聴診器での検査で「心臓に雑音がある」と指摘された。初めての事である。       
   後日送付されてきた「健康診断結果表」の総合判定欄には下記の記入があった。
       ・心電図検査にて、上室性期外収縮を認める  ・聴診にて、収縮期雑音を認める。

心臓に雑音 心雑音は血液の流れが速くなったり、心臓の弁の開閉が悪い時などに生じるようです。
7/1(火)~7/4(金) 4日間、検査のために入院し、詳しく調べてもらった
     i
「カテーテル検査」を行った。
特殊な細い管(カテーテル を右股から管を心臓まで通しここから造影剤を入れて血管の様子を診る。約30分かかって検査が終了してから、カテーテルを取り外した後、 3時間もベットで体を動かすこともできないのが辛かった。

「カテーテル検査」と「負荷心筋シンチ」等の検査結果から、
   循環器内科斉藤医師の話では 、心臓を取り巻く血管の末梢個所に細くなっている個所があることがわかった。
   このため血流がうまく流れていないようだ。

検査入院最終日には、*心臓血管外科大川医師(「北の名医」に医師紹介)の話があった。
   大動脈の血管疾患と「弁」が固くなっており、このため「弁」の開け閉めがうまくいかないため、 血液の逆流とか   心臓の血圧が手首に比べ 35mmHg高く(圧較差)、心臓に負担かかかる。
   時期を見て手術を行うのも一つの選択とアドバイスされた。 自覚症状はないが、心臓の事を心配して生活するより   元気なうちにと手術を決意した。 ここひと月でわが人生最大の転換期を迎えた。

「循環器内科」とは     
   「循環器内科」を、「心臓・血管内科」と言い換えれば少し具体化するでしょうか。全身に血液を循環 させるため   に必要な臓器 を対象にする科なのです。ポンプの働きをする心臓、血液を各臓器に 分配(動脈)し、回収(静脈)   するパイプ である血管が主な治療の対象です

「心臓血管外科」とは    
   文字通り心臓や血管の外科的治療を専門に行う診療科で、具体的には心臓のバイパス手術や弁膜症の手術、大動脈瘤   手術や末梢血管の手術などを行います。

病院ではこんな検査をしました
今回入院にあたり、病気を正確に診断し治療法を決定する上で、入院後、手術前後そして退院後の 外来診療には、次の表に述べるような様々な検査が行われました。

どんな検査が行われたかを知るのも今後の治療には役に立つと思われる。
検査項目は病院から提出される「診療明細書」と、内容は「病院検査の基礎知識」を参考にした。

検査項目 この検査で何がわかるのか
胸部X線検査 咳や痰がでる。胸が痛い、息苦しい症状を見るときは肺や心臓、肺の間にある縦隔などの器官の病気について様々な情報を得ることが出来る
胸部CT検査 胸部CT検査は咳や痰、胸痛などの症状があり胸部X線検査を行なった結果、肺がんや胸部の病気が疑われた時に行なう検査で、CT(コンピュータ断層撮影)は、X線照射による変化をコンピュータで解析し、胸部の断層写真として画像に表わすもの
心電図検査 心臓の筋肉が全身に血液を循環させるために拡張と収縮を繰り返すとき、微弱な活動電流が発生します。その変化を波形として記録し、その乱れから病気の兆候を読み取ろうとするのが心電図検査です。心臓の収縮・拡張が正常に行なわれているか、心臓の筋肉に酸素と栄養を供給している冠状動脈の血流の流れが円滑に行なわれているか(動脈硬化がないか)、心筋に異常がないかなどがわかります。
心臓超音波検査
(心エコー)
心室や心房の大きさや壁の厚さ、壁の動き、弁の形態や動きなどがわかります。カラードップラー法を行なうと、心臓の中の血液の流れ を映し出すことができ、弁の異常や壁に穴があいているかどうかなどの異常を発見できますPW法,CW法などの方法で、心臓の圧も推定 できます。心房や心室の大きさ、壁の暑さや動きなどから、心肥大、心拡大、心筋梗塞とその範囲などが診断できます。弁の形や動き から、心臓弁膜症とその程度を判定します カラードップラー法で心臓の中の血流がわかれば、弁膜症によってどの程度逆流が起こっているかや、心房中隔欠損症のような先天性の心臓病の診断に役立ちます
負荷心筋シンチ
(心臓核医学検査)
静脈に放射性同位元素を注射し、放出される放射線を撮影して、放射線量をコンピューター処理して画像にし、心臓の血液の流れを映し出す検査放射性同位元素(ラジオアイソトープ)を使用するので、シンチグラフィーとか検査ともいわれ、甲状腺や肝臓、骨などの病気の検査にも 用います。心筋シンチ検査では、心筋の血液の流れが映し出されるので、心筋梗塞の有無や広がりを診断できます。同時に負荷心電図検査を行 なう事がありますが、この検査では、負荷をかけた時の心機能や、狭心症で心筋に虚血の起こっている場所などがわかる。
心臓カテーテル検査 心臓に特殊な細いプラッチックの管(カテーテル)を挿入し、心臓内の圧や血液の酸素濃度を測定分析したり、造影剤を注入してX線撮影し、 心臓の血液状態や形、心室・心房と弁の動きを調べたり、さらには心臓の筋肉(心筋)を採取して病理学的に検査する心筋生検などを行なう 検査のこと。動脈から挿入したカテーテルの先端を冠状動脈の入り口まで進め、造影剤を注入して心臓をX線撮影します。ビデオカメラを使い、 リアルタイムに撮影します。造影剤によって冠状動脈が映し出され、動脈硬化が進行して血管が狭くなって狭心症の原因となっている場所が見 つかり、心筋梗塞で詰まってしまった場所と障害された場所がわかります。カテーテルを動脈から挿入し、先端を大動脈に到達させて造影剤を 注入し、X線撮影をします。解難性大動脈瘤や大動脈縮窄症の診断に欠かせない検査です。
橈骨(とうこつ) 動脈エコー検査 冠動脈バイオアス手術に橈骨動脈がグラフト(graft:移植)血管として使われることが多くなった。橈骨動脈RAの太さや動脈硬化の程度が この使用可否にRAエコーを用いる。橈骨動脈(RA)は肘窩から手にかけて走行する動脈。
心電図モニター 小型軽量の装置を身につけて、日常生活中の長時間の心電図を記録して、これを解析して観察する検査。日常生活で不整脈や心筋虚血が起きるか どうか、あるいは症状が心臓に起因するのかどうかがわかります。また、最高、最低心拍数や不整脈の種類、数、発生時間や心拍数との関係など から、不整脈の診断やペースメーカーの機能評価、薬物治療効果を判定することができます。
血圧測定 血圧とは、心臓のポンプ作用によって全身に血液が送り出されるとき、血管に与える圧力のこと。心臓が血液を動脈に送り出すときの圧力を 「収縮期血圧」または「最高(最大)血圧」という。これに対して心臓が元に戻り、血液をためる間の血圧を「拡張期血圧」または「最低 (最小)血圧」といいます。高血圧は動脈硬化に伴って起こる脳卒中や心臓病の重要な危険因子となるため、血圧はこれらの病気を予防する 上で重要な指針になりますまた、血圧の高低を調べるだけでなく心臓の収縮力を調べたり、血流の状態をチェックしたりと、さまざまな診断 に役立て、さらには血圧降下剤の効き目を測定したりと、高血圧を治療している人の経過観察にも力を発揮します。日本高血圧学会の基準では、 上が140mmHgまたは下が90mmHg以上を高血圧としている